消滅都市 1度目の消滅 1章仲間を探して 第6話
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第6話 少年
1. 思い出したくもない話だ
敵のアジトにて
黒a
それで、奴らはまだロストを諦めないのか?
黒b
はい、着実に歩みを進めています。
これだけ妨害策をはっても諦める気配がありません
???
・・・・・・・妨害策?
勝手なことしないでほしいな
あいつと戦うのは・・・この僕だ
ソウマ
あんたらには うんざりだよ
勝手に動いておいて失敗ばかりしてさ
あいつらは僕が倒す
邪魔する奴は殺しちゃうよ? ギークの時みたいにね
黒a
・・・・・・・
ソウマ
最近ロストがおとなしい 父さんが頑張ってるみたいだ
いまあいつが父さんに会うと あんたらにとってもまずいことになるんだろう?
あれから・・ギークとも話をしたよ
ギークも協力してくれることになった
リサーチャーが見つけてくれたルートを案内してくれるそうだ
ユキ
そっか、でもそんなにうまくいくかしら
なんだか・・嫌な予感がするの・・とてつもなく・・嫌な予感が
・・ねぇタクヤ
なんだ?
ユキ
ギークが・・少年って言ってたわよね
タクヤも知ってるみたいな反応をしてたけど・・
ああ・・思い出したくもない昔の話だ
敵がどんどん強くなってるな
ユキ
ねぇ前から疑問に思ってたんだけど謎の組織は何故タマシイを呼び出せるのかしら・・
詳しいことはわからないが・・悩んでても仕方ないさ
俺たちは立ちはだかる敵を倒すだけだ
ユキ
そうね冷静に行きましょう
そうすれば勝てない相手じゃないわ!
タクヤ・・・少年を避けるルート頑張って探してるんだけど
この先にいる強いタマシイと戦うルートしか残ってないんだ
半端な力じゃかなわないかもしれない・・
2. 正体不明の少年
ヘッドハンター
どうしたタクヤ 俺の協力が必要になったか?
つかぬことを聞くが
俺がかつて追っていた あの時の少年について
新しい情報があったら教えてほしい
ヘッドハンター
奇遇だな つい数時間前少年の情報が入った
あんたに売りつけようと思っていたところだ
報酬さえ払うなら・・
金なら払う!!
その情報すぐに教えてくれ!!
・・前に話したことがあったな
俺がグループを抜ける前担当していた件・・
ユキ
えぇ、上が手を引いたっていう・・
ああ、それが とある少年の調査だったんだ
ちょうど・・ユキが捕らえられていた頃だ
正体不明の少年が、不思議な力を使って要人を次々に殺害していった
ユキ
不思議な力・・
ヘッドハンターからの情報によると謎の組織が力を伸ばしたのも
少年の協力があってのことだったらしい
その不思議な力で政府を脅迫したんだろう
ユキ
どうして ただの少年にそんな力が
当時少年にはある噂があったんだ
ロストと通じている という噂がな
ユキ
私と同じ・・
あぁ その可能性は高い・・もし敵がその少年だとしたら
タマシイが俺たちを妨害するのにも納得がいく
無事にロストまでたどり着ければいいが・・
3.会いたかったよ
同日夜
ーーハイウェイにてーー
リサーチャー
・・わかってるわ少年の情報を聞きたいんでしょう?
頼もしいな
リサーチャー
少年はこの先に控えているらしいわ
なんだって?
リサーチャー
残念だけどギークに盗聴器が仕込まれていたの
どうやら少年にはすべて筒抜けだったようね
ギークを拷問から解放したのも おそらく
これだ狙いってことか
リサーチャー
このまま進めば戦うことになりそうよ
・・タマシイとしての少年自身とね
タマシイとして・・!?
奴自身と戦うことになるのか・・
リサーチャー
がんばってタクヤ 大丈夫あなたならきっと勝てるはずよ
ユキ
この先に・・少年が待ち構えてるのね 気を付けて
・・あぁ 無事に抜けられればいいが・・
ユキ
ねぇタクヤ・・この先何が起こってもあなたは・・
一緒に戦ってくれるわよね?
どうしたんだ急に 気味が悪いな
ユキ
なによ 契約を果たすんじゃなかったの?
もちろん 契約は果たすさ
そもそも・・お前ひとりじゃ無理だろう?
ユキ
・・馬鹿にしないでよ
でも、そうね私ひとりじゃ無理
大丈夫さ ユキは戦いに集中するんだ
おまえは・・・!
ソウマ
びっくりしたよ
まさかふたりが一緒にいるとはね
・・・・え?
ソウマ
僕と違って不完全だから・・
スフィアを集めるためにこいつが必要だってわけか 考えたね
ユキ
どうして・・
ソウマ
久しぶりだね 会いたかったよ姉ちゃん
4.過去は消せないさ
ユキ
どうして・・
ソウマ
姉ちゃん・・僕の邪魔をしないでよ
今父さんに会われると ちょっと困っちゃうんだ
ユキ
あなた・・いったい何をしようとしているの・・?
ソウマ
向こう側を正しい世界にするのさ
その為に邪魔者は消す・・たとえ姉ちゃんでもね
ユキ・・戦うのか?
ユキ
えぇ・・それしかなさそうね
あいつは・・タマシイなのか?
ユキ
わからない
だが・・それと同等の力を持ってることだけは・・確かみたいだな
ユキ
おねがいねタクヤ 私をロストまで連れて行って
絶対に 絶対にあきらめないでね
ユキ
道を開けるのよ 私はロストへ向かう
ソウマ
流石は姉ちゃんだ・・甘く見てたよ 仕方ない・・か
今の体じゃ まだ勝てそうにないしね
でも・・いつまでも順調にいくとは思わないでね
ユキ
どういうこと?
ソウマ
もう僕は姉ちゃんの知っている僕じゃないってことさ
これからもどんどん強くなる
ユキ
・・・・・
ソウマ
それに・・その男のことだって いつまでも騙せないよ
どうせ本当のことは何も伝えてないんでしょ?
ユキ
それは・・
ソウマ
悪いことは言わない 引き返すんだ
父さんはもういない
どうあがいたって・・過去は消せないさ
第1章-仲間を探して-/ END
それから数時間後
納得いかないな
なぜあんな思いをさせてまでロストへ向かわせるんだ?
研究者
言っただろう?他に方法はないんだ
それに・・まだユキ自身は知らないことなんだが
・・なんだ?
研究者
ユキはロストと深くつながっている
ロストが広がり続けることで
ユキの生命力は・・徐々に奪われているんだ
ロストに辿り着き あの場所をなんとかしないと・・
やがてユキは死ぬだろう
・・なんだって?
次回予告
ヘッドハンター
あの少年・・すでに死んでいるはずだ
ロストの時の混乱に巻き込まれてな
リサーチャー
一般には公開されてないけどロストに向かった調査員が何人も死んでいるらしいの
数少ない生存者も記憶障害や、精神障害に侵されている
ソウマ
サミシイヨ ヤメテ コッチコナイデヨ ハヤク アソボウ・・
これにて第一章は終了となります主にキャラ紹介の章でしたね(^^)/
前話で研究者が言っていた抗いがたい運命というのはユキの弟ソウマのことでした。
これからストーリーに密接にかかわっていくキャラです。
余談ですが今のキャラでストーリー振り返っているる大体ワンパン・・w
昔すごく苦労したのになぁw
またよければ見てくださいね(^^)/